事故の被害にあった時の対応~物損編~
さてさて今回は物損の流れを順を追って見ていきます!
始めに注意点です!
物損の流れは大きく変わることはありませんが、最終的な落としどころ(妥協点)とは、あくまでも自身と相手の担当保険会社(担当)とのやり取りで決まります。
これは数あるケースの内の一つである事をお忘れなく!
前提ですが事故にあった場合、ケガがある場合はそちらを最優先にしましょう。
物損は比較的早く処理が済むため、レースが近いなど機材の修理が早急に必要などの理由がなければあとからでも問題ありません。
・事故~自宅
事故にあった場合、基本的にロードバイクに乗って帰るのはおすすめしません。
カーボンだと何があるかわかりませんし、あとの交渉材料にも使えますし。( ̄^ ̄)
(AU損保等の100kmロードサービスが付いた保険を付けておきたいですね)
私は電話したら、ちょうどトラックが出払っているとのことで、待ってるのも寒いし歩けない距離ではないこともあり、歩いて帰りました........f(^_^;
・被害の確認及び証明方法の検討
ケガが落ち着いてきたら、ロードバイクの被害の確認をしていきます。
特殊な資格を有している方を除き、プロショップに持っていきましょう!(^^)d
自分が買ったところで見てもらうのが一番ですが、それが不可能な場合はそのロードバイクを構成している部品メーカーを取り扱っている専門店がいいでしょう!(^^)/
注)間違っても自転車のあ〇ひ等にはもっていかないように(笑)
高額な結果になることが多いため、相手の調査会社からその店舗に調査員が行きます。
その調査にこちらの意図をどこまで相手に落とし込んでくれるかが重要です!(^_^)
私は迷うことなくO店長の「GIANT港北店」に直行でした。(^^)v
・損害報告
ここが重要です。
しばらくすると相手保険会社から損害報告書が送られてきます。
その際に「領収書」や「購入時の価格」がわかるものを提出してくださいと、必ず言われます。(´Д`)
自動車でもそうですが、普通は自転車の領収書なんて持っている方が少ないですよ。(>_<)
自動車は「レッドブック」という、国が示す車の価格カタログがありそれを判断基準にしますが、自転車にそんなものはありません。(2018年.1月現在)
しかも皆さんご存知、ロードバイクは完成車からバラ組まで様々な組み合わせが存在します。しかも部品単位で購入できるため、正確な経年数も把握しづらいという、一種のブラックボックス的な商品でもあります。
そのため何かと領収書を求める保険の担当がいますが、それは保険会社自身が判断がしやすいという点だけで法的な根拠はありません。( ̄^ ̄)
要するに被害者は「事故発生時の車両の総額」が証明できればそれでいいんです。
私のバイクは基本GIANT製の純正仕様にこだわっていたので、店舗にあった購入履歴と見積もりをコピーして提出して終了。(言われるまでもないと思いますが、必ずコピーは取っておきましょう)
これもよくある話ですが、自転車には税務上の耐久年数というものが存在します。
基本的には3年とされていますが、ケースバイケースですね。(5年または7年)
確かに税務的に認められているものですが、ロードバイクには当てはまる部分と当てはまらない部分とがあります。
先にも書いたようにバラ組できるものであるため、パーツ単位で購入した場合、どこから「自転車」と判断するかを協議した方がいいです。
2014年モデルのフレームで、コンポを組み実際に乗れるようになったのは、つい一か月前という場合等
・調査員の訪問
ある程度話が進んでいくと、相手保険会社の委託を受けた調査員から連絡が来ます。
事故当時の状況確認(後の過失割合に関係します)と衣類などの損害の調査です。
ここでは一歩も引いてはいけませんが、高圧的な態度はやめましょう。(>_<)
この人のさじ加減で物損額が変わってしまうこともあります。
あくまでも「被害を共感させる」ことに専念しましょう!(^^)v
・損害賠償額の提示~示談
調査員の訪問後からある程度すると、相手保険会社から賠償金額の提示があります。
調査結果は入念にチェックしましょう
下画像は実際に交渉で使用した示談提案書の一部です
これも交渉次第ですが、ほぼ私の言い値で通ってます(笑)
調査員も人間ですので、ミスは普通にあります。(-""-;)
私の場合も、機材の型番が似ているため別物として計理されていました。(;゜゜)
ここで自身が妥当と判断できた金額であれば押印して振り込まれて終了です。
が、ここでも注意点です。( ̄^ ̄)
最終的に送られてくる賠償提示の欄に「過失割合」の項目があります。
私の場合はちょっと攻めすぎてしまい、10:0の賠償額となっていました。f(^_^;
ロードバイクは事故に遭うとその損害は「全損」となる場合がほとんどです。
10:0という事は自分の言い値でいいという事。
裏を返せば、賠償された金額があれば新しい自転車を買えるという事でもあり、事故車両の所有権は保険会社に移譲されるという事でもあります。!Σ(×_×;)!
保険会社はその車両を売り払った金額を賠償金に充てても、被害者から文句は言えないという事であり、結果的に総額賠償は抑えられてしまうという話になってしまいます。
絶対に保険会社はその説明はしませんので、押印は慎重にしましょう!
10:0でも差し押さえをしない保険会社もまだあるみたいですが、これからは差し押さえが常識になりそうです。
私のケースも相手保険会社が調査結果を受けた後に、「自転車の所在を指示してくる」
「必ずお店に置いておくように」と連絡が来ました。(´д`|||)
確実に回収する気でしょうね...... まだこの時点で法的な執行権利はありませんので、「店舗から商品入れ替えのため回収してほしいと言われた」などの理由をつけて手元に戻しましょう。
私の場合、写真を撮ってもらい物損の確認が取れた段階で回収しておきました。
示談をしてしまった後だと、店舗側はいかなる理由があっても回収に抵抗できません。(゜゜;)
(ひどいケースだと事前に回収される場合もあるので注意です)
交渉の末、9:1で示談という形にしました。
ちなみに、もちろんですが自分の過失割合を増やす時は気を付けましょう。
つけこまれ、余計な割合を押し付けられては目も当てられませんので、自身の無い方は知識のある方に相談される方がいいでしょう。
これで、物損の処理は終了です。
これから先の万一に役立つことができたら幸いです。